タケノコモノアラガイの鏡像発生−左右逆の螺旋卵割は安定か
浅井郁美°・宇津野宏樹・浅見崇比呂(信州大学/PRESTO), Edmund Gittenberger (Leiden University)

有肺類では一般に、体軸の左右極性は、核1遺伝子座の母性効果により決定される。右型と左型では、螺旋卵割の左右極性も反転しており、第2卵割の段階で容易に識別できる。Freeman & Lundelius (1982) は、細胞質の移植実験により、卵割の左右極性を決める因子がソトモノアラガイでは右型予定胚にあり、左型予定胚にはないことを示した。モノアラガイの胚は、透明な卵殻の中で高張液に囲まれている。これまでに、タケノコモノアラガイでは、この卵殻を取り除いただけで左型予定胚の卵割が左右反転することを発見した。本研究では、卵割の左右反転が卵殻内では生じないのか、もし生じるならそれは左型予定胚に特異的なのか否かを精査した。

Ikumi Asai, Hiroki Utsuno, Takahiro Asami and Edmund Gittenberger: Chirally reversed development of Lymnaea stagnalis ― Is the reversed spiral cleavege stable?